こんにちは、aQuinです。

Fund ManagerのMT5版をリリースしたのが、先月の7月20日でした。

もともとMT4版しかなく、
「MT5版が欲しい」という要望をもらって着手したものでした。

MT4とMT5は、同じメーカーの旧型と新型のようなものです。

見た目も操作もよく似ているのに、部品の規格がところどころ違う。

・MT4では省略できた設定が、MT5では省略できない
・注文を出す部分は、書き方の決まりごと自体が入れ替わっている

動くはずのものが動かず、調べると「そこだけ仕様が違った」という繰り返しを、
2日間ずっとやっていました。

コーディング自体はAIに任せていますが、
ファイルの差し替えだけは自分の手でやりました。

完成したことで気が緩んだのか、抜けたのか、
できあがったファイルの上にまだ何も書いていない初期バージョンを
貼り付けてしまったのです。

「あ!やべ!!」

2日分の作業が、消えました。

頭が真っ白になって、血の気が引くのが自分でも分かりました。

さっきまで完成していたコードが、以前の状態に戻っている。

昨日と今日、机に向かっていた時間が、まるごと無くなったわけです。

普段はGitという仕組みで、変更のたびにバージョンを保存しておきますし、
正直、そこまで面倒な作業でもありません。

その時だけ、Gitでの保存をやっていませんでした。

MT4版はもう完成していたので、
「移植するだけだから」と、どこかで軽く見ていたのだと思います…

作り直しに1日半かかりました。


2日分の手数と、たった一度の操作。

かけた時間で言えば圧倒的に前者なのに、
その日の結果を決めたのは後者でした。

回数を積んでも、1回が大きければひっくり返る。

同じことが、口座の中でも起きています。

たとえば、7勝3敗で勝率70%という1週間があったとします。

数字だけ見れば悪くないのに、残高は先週より減っている。

「7割も勝ってるのに、なんで増えないんだ」
「たまたま最後の1回が大きかっただけかな…」
「そのうち追いつくはずだよな」

勝った7回は10pipsずつで、負けた3回は40pipsずつ。

+70pips に対して -120pips で、差し引き50pipsのマイナスです。

7割勝って、負けています。

3回の負けが、7回分の勝ちを全部食べていったわけです。

勝率という数字には、1回いくらだったかが入っていません。

10pipsの勝ちも100pipsの勝ちも、同じ1勝として数えます。

だから勝率だけを上げにいくと、
利益は早めに確定させて、負けはぎりぎりまで粘るようになります。

7勝3敗は、勝率を追いかけた先にある形です。


私が入る時に見ている数字

私が入るのは、リスクリワードが1:1以上のときです。

実際に多いのは1:1.5くらい。

自分の勝率は4割から5割で見ていて、
4連敗しても「まあ普通に起きるな」と言えるのは、この数字で計算しているからです。

リスクリワードが1:1.5で勝率が4割なら、損益はちょうどトントン。

4割を超えていれば、プラスの側に出ます。

リスクリワードを決めた時点で、必要な勝率も決まります。

・1:1  → 勝率50%超
・1:1.5 → 勝率40%超
・1:2  → 勝率33%超
・1:3  → 勝率25%超

勝率70%が必要なやり方など、この数字のどこにもありません。

あなたに必要なのは、自分のリスクリワードに見合った勝率だけです。

それを超えていれば、5割を切っていてもかまいません。


1:1で入る時の、後ろめたさ

ただし、方向が明らかに決まっていて、
直近のサポートやレジスタンスまで1:1.5が届かない場面では、
1:1でも入ります。

1:1で入るということは、勝率5割超が要るということです。

4割から5割の私が1:1で入り続けたら、そこはトントンか、マイナスの側。

つまり毎回それをやっていたら、
勝った気になりながら、静かに削られていくわけです。

だから1:1まで下げるのは、方向に自信がある場面だけに絞っていて、
そう決めておかないと、たぶん私は毎回「今回は特別」と言って下げます…

リスクリワードの基準は1つの数字では決まらず、
自分の勝率とセットでしか決まりません。


この計算をしたところで、勝てるようにはなりません。

私は10年以上やって、いまだに勝ち切れていない側の人間です。

トレードを10回や20回数えたくらいでは出てくる比率もあてにならず、
利が伸びた回がたまたま固まれば、数字はいくらでも良く見えてしまいます。

それでも、7勝3敗で減っている理由が分からないまま次に入るよりは、ましです。


次にエントリーする前に、損切りまでの値幅と、
利確までの値幅を見比べてください。

その比率と、自分の勝率を、上の表に当てはめる。

その組み合わせが黒字の側に入っていなければ、そのトレードは見送りです…

私はこれを、注文を出す前に毎回やっています。

Gitを省いて2日分を失ってから、私は一手間を惜しむのをやめたので、
リスクリワードの計算も道具に出させています。

▼ Fund Manager PRO

SLとTPのラインをチャート上で動かすと、
Fund Manager PROがリスクリワード比をその場で表示します。

1:1.2まで落ちた、と分かってから入るかどうかを決められます。

これも、入れたから勝てるようになる道具ではなく、
表示された数字を見て見送る判断をするのは、結局あなたです。

その2つの数字をどこで見るかは恥ずかしいので読まないでくださいに書きました。

損切り幅とロットの決め方は月500万円稼ぐトレーダーのロット調整方法にまとめています。

自分の数字が読めない時は、FTCコミュニティで聞いてみてください。